外壁の塗り替えを考えていたら、屋根や屋上の傷みも気になってきた。そんなとき、「別々に頼むか、一緒に頼むか」で迷う方は多いと思います。
この記事では、外壁と屋根・屋上の工事を一緒にすると何が変わるのか、足場をまとめる考え方を中心に、沖縄県の手引書にある部位ごとの補修の目安、一緒にしないほうがよいとき、まとめて頼むときの見積もりの見方を紹介します。沖縄に多い、平らな屋上(陸屋根)の家を思いうかべながら読んでいただけると分かりやすい内容です。
足場が要る工事をまとめると、足場が1回で済む
外壁塗装は、まず家のまわりに足場を組み、塗料が飛び散らないようにネットで囲んでから始めます。足場は、高い所で安全に作業するためのもので、工事が終わると解体します。
屋根の塗装や屋上の防水も、建物や工事の内容によっては足場が必要です。外壁と屋根・屋上を別々の時期に工事すると、そのたびに足場を組んで、解体することになります。一緒に工事すれば、足場は1回で済みます。

TRUSS の料金の目安では、外壁塗装の費用の内訳の最初に足場の料金があり、外壁の塗り面積と階数で計算しています。足場の役割や費用の考え方は「外壁塗装の足場はなぜ必要?」で紹介しています。
屋根の形で、一緒にする工事が変わる
沖縄に多い平らな屋上(陸屋根)は、防水の層で雨水を防ぐため、防水工事で守ります。トタンやスレートなど傾きのある屋根は、さびや継ぎ目の傷みを防ぐ屋根塗装が中心です。つまり、外壁と一緒にするのは、平らな屋上の家なら屋上の防水、傾きのある屋根の家なら屋根の塗装ということになります。屋根の種類の見分け方は「うちの屋根はどれ?」で紹介しています。
マンションの大規模修繕も同じ考え方
国土交通省の『長期修繕計画作成ガイドライン』(令和6年6月改定)は、分譲マンションの修繕の計画のためのものですが、建物全体の大きな修繕工事の例として、「外部足場が必要な外壁塗装と屋上防水等を同時に行う場合」を挙げています。同じガイドラインの参考の修繕周期でも、足場(直接仮設)、露出した屋上防水の補修、外壁塗装の塗り替えは、どれも12〜15年とされています。足場の要る工事を同じ時期にまとめる考え方は、マンションの修繕の計画にも出てきます。
沖縄県の手引書にある、部位ごとの補修の目安
沖縄県の『風土に根ざした家づくり手引書』(令和4年度版)には、住まいの点検と補修の目安の一覧があります。外壁と屋上のところを抜き出すと、次のとおりです。
- 外壁の塗装:10〜15年くらいで全面補修を検討(使う材料や劣化の状態によって、かなり幅がある)
- 屋上の防水(露出防水):5〜7年ごとにトップコート(防水層の表面を守る塗装)を塗り替え、12〜15年くらいで防水層の補修を検討。足場を組む必要があるときは、外壁の補修と同時に行うことを検討
- 屋上の防水(コンクリートなどで押さえた防水):20〜30年くらいで防水層と保護層の全面補修を検討。外壁の補修と同時に行うことも検討
- コンクリートの軒の裏・ベランダの下側:10〜15年くらいで全面補修を検討。外壁の補修と同時に行うことも検討
- 瓦などの屋根(下地に防水層がある場合):20〜25年くらいで葺き替えを検討。外壁の補修と同時に行うことも検討

外壁の塗装の目安(10〜15年)と、屋上の防水層の補修の目安(12〜15年)は、時期が重なっています。手引書は、屋上の防水で足場を組む必要があるときは、外壁の補修と同時に行うことを検討するとしています。同じ一覧では、屋上の排水口(ドレン)も、防水工事のときに取り替えるとされています。
一緒にしないほうがよいとき
まとめると足場が1回で済みますが、いつでも一緒がよいとは限りません。
傷みの時期が大きくずれている
外壁を塗り替えたばかりで、屋上だけが傷んでいる場合や、その逆の場合は、まだ傷んでいない部分まで早めに工事することになります。年数はあくまで目安なので、それぞれの部分のいまの状態を見て決めることが大切です。手引書は、外壁の塗装では汚れ・チョーキング(さわると白い粉が付くこと)・浮き・ひび割れを、屋上の防水ではトップコートの傷み・防水層の割れやふくらみ・水たまりを、点検の項目に挙げています。外壁の状態は劣化セルフ診断で、屋上やベランダも含めた状態は写真で無料診断で確かめられます。
雨漏りなど、急ぎの傷みがある
屋上からの雨漏りなど、急いで直したい傷みがあるときは、外壁の時期を待たずに、先に必要な工事を考えましょう。雨漏りの原因が屋上の防水なのか、外壁のひび割れなのかによっても、必要な工事が変わります。
予算に合わない
一緒にすると1回の工事の費用は大きくなります。予算に合わないときは、傷みの大きい所から優先して、残りを次の機会にする方法もあります。その場合も、次の工事でまた足場が要るかどうかを、見積もりのときに聞いておくと計画が立てやすくなります。
※ 屋上の防水の工事に足場が要るかどうかは、建物の高さや形、工事の内容によって変わります。
まとめて頼むときの見積もりの見方
外壁と屋根・屋上をまとめて頼むときは、見積書の中身が分かりにくくなりがちです。住まいるダイヤルは、見積書の工事の項目に抜けや二重の計上がないか、数量が「一式」とだけ書かれていないかを確かめ、できるだけ数量と単価を示してもらうようにすすめています。
まとめて頼むときは、次の点を見てみましょう。
- 足場が1回分になっているか:工事ごとに足場の項目が重なっていないか
- 工事ごとの範囲が分かるか:外壁・屋根・屋上・付帯部(雨どい・手すりなど)が、それぞれ何をどこまでするのか
- 屋上の防水の工法と工程:どの防水の工法で、下地の補修やトップコートが入っているか
- 後回しにする部分:今回しない部分があれば、それがどこか
見積書を受け取ったら、工事の範囲と数量を一つずつ確かめ、分からない項目は納得できるまで聞いてから決めましょう。外壁塗装の工程は「外壁塗装の工事はどう進む?」で紹介しています。
まとめて見積もる・相談する
外壁と屋根・屋上の工事を一緒にすると、足場が1回で済みます。沖縄県の手引書の目安でも、外壁の塗装と屋上の防水層の補修は時期が重なっていて、手引書は足場が要るときは同時に行うことを検討するとしています。ただし、傷みの時期や予算によっては、分けたほうがよいこともあります。
かんたん見積もりでは、外壁塗装・屋根塗装・防水工事のうち2つ以上を選ぶと、まとめた金額の目安が出ます。平らな屋上(陸屋根)は「防水工事」を選んでください。月々の支払いの目安は支払シミュレーターで計算できます。
工事の内容は外壁塗装・屋根塗装・防水工事のページで紹介しています。外壁と屋上をまとめるか分けるか迷ったら、お問い合わせからご相談ください。ご相談・現地調査・お見積りは無料です。
よくある質問
建物の高さや形、工事の内容によって変わります。沖縄県の手引書は、屋上の防水の補修で足場を組む必要があるときは、外壁の補修と同時に行うことを検討するよう書いています。防水の方法は建物と傷みの状態によって変わるため、現地調査のうえでご提案します。
リフォームローンを使った分割払いをご案内しています。ご利用になる金融機関や信販会社、くわしい条件は、お見積りのときにご説明します。月々のお支払いの目安は、支払シミュレーターでお確かめいただけます。
はい、できます。屋上やベランダの防水は、部分的な補修から全体の工事まで、傷みの状態に合わせてご提案します。外壁の時期が近いときは、まとめるかどうかも一緒に考えましょう。