外壁塗装は、同じ家でも会社によって見積もりの金額や内容が変わります。そのため、何社かに見積もりを頼んでくらべる「相見積もり(あいみつもり)」をする方が多くいます。
ただ、見積書は会社ごとに書き方がちがうため、ならべただけではくらべにくいものです。この記事では、住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)やリフォーム支援ネット「リフォネット」の説明をもとに、相見積もりの頼み方、くらべるときに見るところ、その場で決めないことと、上手な断り方を紹介します。
相見積もりは同じ条件で頼む
住まいるダイヤルによると、リフォーム工事は工事ごとに内容も仕様もちがうため、1社だけの見積もりでは、金額が本当に適正かどうか分かりません。複数の会社から見積もりを取ると、工事費の相場の感じをつかめます。
何社に頼むか
住まいるダイヤルは、相見積もりは2〜3社がよいようだとしています。それより多いと、くらべるのが大変になり、かえって選びにくくなることがあるためです。リフォネットは、まず候補の会社を3〜5社選び、その中から見積書を出してもらって1社にしぼる進め方を紹介しています。
頼むときに伝えること
リフォネットと住まいるダイヤルは、相見積もりを頼むときのポイントとして、次のことを挙げています。
- 相見積もりであることを、前もって伝える
- 無料でお願いできる範囲かどうかを、確かめてから頼む
- どの会社にも、同じ条件・同じ希望を正確に伝える
- 単価・数量・仕様が分かる明細で、見積書を作ってもらう
- 出してもらった見積書は、ほかの会社に見せない
外壁塗装なら、たとえば「外壁だけか、屋根や雨どい・手すりなどの付帯部も含むか」「塗料のグレード」をそろえて伝えると、あとでくらべやすくなります。希望がまだ決まっていないときは、提案と見積書をあわせて出してもらいます。
くらべるときは、項目をそろえて表にする
同じ条件で頼んでも、見積書の書式や、工事の項目の名前とまとめ方、数量の出し方は会社ごとにちがうことが多いものです。住まいるダイヤルは、工事の場所や項目をそろえて比較表をつくると、単価の高い低い、仕様のちがい、項目の有無が一目で分かると説明しています。総額ではいちばん高いと思った会社が、条件をそろえるとじつはいちばん安かった、と気づくこともあるそうです。

外壁塗装の見積書では、次の項目をそろえて見ると、ちがいが分かりやすくなります。
- 工事の範囲:外壁・付帯部・屋根など、どこまでが入っているか
- 塗料:製品名とグレード
- 塗る回数:下塗り・上塗りを何回塗るか
- 下地処理:高圧洗浄、ひび割れの補修、目地のシーリングなど
- 保証とアフターフォロー:保証の範囲と期間、工事のあとの点検
住まいるダイヤルは、数量が「一式」とだけ書かれているときは内容を確かめ、できるだけ数量と単価を示してもらうようにすすめています。どの項目にも「100平方メートル」など同じ数字が書かれている見積書もあり、面積をよく計算していない場合があるので注意が必要です。見積日や見積もりの有効期間、担当者などが書かれているかも見ておきます。
金額だけで決めない
リフォネットによると、同じ条件で頼んだつもりでも、金額に大きな差が出ることがあります。そのときは、見積もりの内容が、伝えた条件や希望に合っているかを確かめます。金額が大きくちがう見積書には、どの項目の何がちがうのか(範囲・数量・塗料・回数など)を、それぞれの会社に聞いてみましょう。
見積書から会社の姿勢も見える
住まいるダイヤルは、見積書から会社の技術力や、こちらの希望を正しくくみ取る力、事務処理の力や連絡のつきやすさも見えてくるとしています。専門用語がならぶだけで分かりにくい見積書や、希望とかけはなれた見積書は、よく確かめたいところです。
リフォネットも、金額だけでなく、自社で工事や管理をするのか、保証やアフターサービスの内容はどうか、これまでの工事の例などを確かめ、納得がいくまで聞いてから決めるようにすすめています。
その場で決めず、断るときは早めに伝える
住まいるダイヤルは、契約書についている見積書は契約の内容の一つで、金額も合意したとみなされるため、契約のあとに金額を変えるのは簡単ではないと説明しています。契約の前に一呼吸おき、家族で話し合うなどして、よく考えることが大切です。

契約の前に、あいまいな所を残さない
住まいるダイヤルは、最初の概算の見積書のまま契約したり、使う材料を「あとで決める」まま契約したりすると、あとで追加の請求や仕様のちがいといったトラブルのもとになると注意しています。「ここも頼んだはず」と思い込まずに工事の範囲をもう一度確かめ、工事の途中で追加の工事が出たときの進め方も、前もって話し合って書面に残しておきましょう。打ち合わせで決まったことは、メモに残しておくと安心です。
突然の訪問で「今だけ」と言われたら
国民生活センターは、突然訪ねてきた業者に安易に点検させないこと、屋根工事はすぐに契約せず十分に考えてから契約することを呼びかけています。住まいるダイヤルも、「今ならお安くします」とせかされても、元の値段を知らなければ高いか安いかは分からないので、その場では契約しないよう注意しています。複数の会社の見積もりをくらべると、工事の範囲や内容の相場も見えてきます。
訪問販売で契約したときは、クーリング・オフ(契約の解除)ができる場合があります。くわしくは「訪問販売で塗装・屋根工事をすすめられたら?」で紹介しています。
上手な断り方
1社に決めたら、ほかの会社には早めに伝えます。見積もりや現地調査に時間を使ってもらったお礼を添え、「今回はほかの会社にお願いすることにしました」と短く伝えれば十分です。理由をくわしく話したり、ほかの会社の金額を伝えたりする必要はありません。最初に相見積もりであることを伝えておくと、断るときも話がスムーズです。
見積もりを頼む・相談する
相見積もりは、同じ条件で頼み、項目をそろえてくらべるのがコツです。金額だけでなく、塗料・塗る回数・下地処理・保証まで見て、納得してから決めましょう。
TRUSS では、ご相談・現地調査・お見積りは無料です。お見積りのあとにお断りいただいても、費用はかかりません。個人のお客様のお見積りも、工事の項目ごとの内訳でお出ししています。見積もりを頼む前に費用の目安を知りたいときは、かんたん見積もりで計算できます。料金の目安では、足場・高圧洗浄・下地処理・付帯部・シーリングなど、費用の内訳の項目も紹介しています。工事の進み方は工事の流れをご覧ください。アパートやマンションのオーナー・管理会社の方は、法人・管理会社・物件オーナーの方へのページから、相見積もりの1社としてのご相談も受け付けています。
外壁と屋上を一緒に見積もるときの考え方は「外壁と屋根・屋上の工事は一緒にしたほうがいい?」、保証書の見方は「塗装・防水工事の保証書は何を見る?」で紹介しています。お見積りのご依頼は、お問い合わせからどうぞ。
よくある質問
住まいるダイヤルは、相見積もりは2〜3社がよいようだとしています。それより多いと、くらべるのが大変になり、かえって選びにくくなることがあります。
TRUSS では、現地調査とお見積りは無料です。お見積りのあとにお断りいただいても、費用はかかりません。ほかの会社に頼むときも、無料でお願いできる範囲を前もって確かめておくと安心です。
住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)では、建築士の資格をもつ相談員が電話で相談にのっています。契約の前なら、見積書の内容をチェックしてもらえるサービスもあります。